実は、昨年の11月,
”福祉住環境コーディネーター2級”の
資格試験を受けおりまして、
本日、その”合格証”が届きました。
この資格は、高齢者や障害者などに配慮した
住宅改修の検討や福祉用具の利用についての
アドバイスを円滑に行うために重要なもの。
また、2級以上の資格であれば、
”介護保険”など利用して、改修工事への給付を
受ける場合に必要な”理由書”を作成する事も
可能になります。
設計士になった頃から、なんと無く、
”あったらいいなぁ”
と思っていた資格ではあったのですが、
よりその思いを強くしたのは、
5年ほど前に亡くなった祖父のおかげ。
当時、”要介護”の認定を受けていた祖父は、
最後まで大好きな家族の傍にいたいと、
介護用ベットや手摺、車椅子を使いながら、
出来ることを精一杯取り組んでました。
また、僕の両親も、その祖父を支え励まし、
常に寄り添いながら、生活をしていました。
古い家で段差も多く、寝室から各水周りへも遠い、
介護には不向きの実家。
その中でも、”いま出来る事 いま必要な事”を探りながら、
改修を繰り返し、一日一日を大事に生活していました。
家を愛し、家族を愛するそんな姿に、自分も
”そこに暮らす方達に寄り添える設計士になりたい”
と思ったのが大きなきっかけです。
その思いは独立した時の、
会社の”経営方針”にも繋がっています。
会社員時代には、忙しさを理由にして、
なかなか勉強出来ずにいましたが、
独立を機に、設計士としての”原点”に立ち返り、
受験を決意、結構必死に勉強しました。
合格して、少しホッとしていますが、
資格はあくまで資格。
本当の”勝負”はこれからです。
家族が持たせてくれた目標であり、
祖父が残した最後の置き土産。
”そこに住み生きる全てに寄り添う建築”
この目標。
これからもブレずに、突き進んでいきます。