本日4月20日は、我が家の息子の誕生日である。
彼の名前は”ノエル”
そう、会社と”同じ名前”である。
7年程前、彼は札幌市内の保健所いた。
しばらく飼い主を探していたようだが現れず、
危うく、そのまま殺処分となるところを、
ある動物保護団体が保護し”死”を免れた。
その後、縁有って我が家の”子”となり
”これは運命の出会いだ”という喜ぶ、
妻の希望もあり”ノエル”と名付けられた。
飼い始めた当時は、いつもどこか不安げな
表情を浮かべてい彼も、
日が経つにつれて、緊張もほぐれ、
時折、笑顔を見せてくれるようになった。
そんな彼の存在が、僕ら夫婦に、
喜びと安らぎを与えてくれるようになるのに、
そう時間は掛らなかった。
当時は旅行好きだった僕ら夫婦も、
”ノエルを連れて行けないなら、旅行に行かない”となり
旅行も道内が中心となった。
実際この7年、北海道から出ていない(笑)
そのくらい、彼の存在は僕ら夫婦にとって
とても大きなものとなった。
彼と出会えたことは、本当に嬉しい。
日々、心から愛しく思える。
それだけに、なぜ彼が”死の手前”まで
行かなければならなかったのかと考えてしまう。
”家庭環境の変化” ”飼い主の高齢化”
”ブリーダーの崩壊”など、
動物を手放す”理由”はたくさん聞くが、
僕の中で、やはり合点が行かない。
なぜ、その”命”を大切に出来なかったのかと
どうしても思ってしまう。
とはいっても、こんな意見は世の中でもよく聞く話。
”思うだけなら、誰にでも出来る”
というやつである。
それなら、自分が生業とする”建築”で
何か出来ることはないのか。
家庭内での飼育環境を”設計”の力で整え、
そこから”命”を繋ぐ手伝いができないのか。
いつからか、僕はそう思うようになった。
だからこそ会社業務の中で”ペットリフォーム”を掲げ、
その大切さを訴えるようにした。
そしてその”決意”を忘れぬよう、
社名に彼の名前を入れた。
聞けば”ノエル”とはフランス語で
”クリスマス”という意味らしい。
丁度良いい。
”すべての命に最高の建築をプレゼントする会社”
という思いを込めよう。
これが ”そこに住み生きる全てに寄り添う建築”を目指す、
”Architect Noel”誕生の原点である。
そんな彼が来て今日で丸7年。
僕ら夫婦はこの日を、ノエルの”誕生日”と決め、
毎年祝ってきた。
我が家に来た当時の”推定年齢”は2歳。
それが正しければ、今彼は9歳ということになり、
犬としては、立派な”シニア”となる。
まだまだ長生きしてほしい。
できれば、このままずっと・・・。とも願う。
ノエル。
我が家に来てくれてありがとう。
これからもよろしくね。