前回までにまとめたプラン。
今回はこれを1/100プランとして仕上げていきます。
仕上げに使う用紙は”トレーシングペーパー”
45.5㎜ピッチでラインが印刷してある、半透明な紙。
この”半透明”というのがポイント。
その活用方法は後々。
まずは壁面ラインを描き落していきます。
線は”上”から”下”へ引くと、
まっすぐなラインを描きやすいので、
線の方向に合わせて、用紙を回しながら
描いていきます。
そうして出来たものがこちら。
僕の場合は、まずこれに壁と窓の位置を描き込みます。
この時に、構造の組み方に無理がないか、
当然、前回の間取り組みの時も行いましたが、
検めて確認しておきます。
これを繰り返し、1階部分の建物の”輪郭”を
描き出していきます。
今回は、”梁の組み方”を考慮して、
間取り組みプランの段階から、
窓の位置などを微調整しました。
そこに想定される家具・設備・
建具などを描き込み第一段階終了。
それがこちら。
今度はここにフローリングやタイルのライン、
カウンター柄・壁の色付けなどを描き込んでいくのですが、
その時、トレーシングペーパーの”裏面”から
描くようにします。
こうすると、表面に描いた線を潰すこと無く
模様付けができ、描き直しが発生した場合も、
表面の線を消さずに微調整できるからです。
また、表面に描き込むよりも
色味がやわらかに表現出来るので、
基本線の邪魔にならず、
見た目も綺麗に仕上がります。
この後、配置が分かるように、
敷地のラインと寸法線を描き込み、
仕上げていきます。
そうして出来上がったのがこちら
2階も同様の作業を行うのですが、
その最初の壁面ラインを用紙に描きこむ時、
1階と同じ位置になるように調整します。
そうすることで、用紙を重ねると上下階の
壁の繋がりが分かりやすくなり、
構造の確認が容易に出来るからです。
初回の手書きプランとは言え、
建築が無理なプランを提案するわけにはいきませんので
この”構造”という部分には、
やはり一番神経を使います。
そうして仕上げた2階プランがこちら。
これで平面図の作成は終了です。
次回は立面図編です。