これまで、ゾーニング・間取り組み・
平面図仕上げまで行ってきました。
今回は”立面図”を仕上げていきます。
まずは外壁ラインの描き込み。
平面図同様、建物の輪郭を描いていくのですが、
この時に注意しなければならないのはバランス。
建物の幅・高さ・窓の位置や大きさなどは
組み合わせやその配置の僅かな違いで、
全体がつぶれて見えたり、妙に高く見えたりと
見た目に大きく関わってきます。
洋服やアクセサリーの
組み合わせと同じですね。
現代建築では、間取りの利便性だけでなく
デザイン性も求められる時代。
より良い建築を目指す上で”外観”も
大事な要素となってきています。
プランニング初期、ゾーニングの段階で、
外観をある程度イメージしていたのも、
間取りばかりに意識が偏り、外観のデザイン性を
損なうのを防ぐため。
また、その外観があることで、
間取りが膨らみ過ぎてしまうのを抑えてくれたり、
プランニングに迷った時の
判断材料になってくれたりもします。
今回も全体を描き終えた段階で、
そのバランスを見直した結果、
デザイン性を考慮して、
吹き抜けの窓の大きさを調整しました。
輪郭を描き終えた後は、デザインの肉付け。
平面図同様、窓枠の色や木張り外壁の
目地ラインなどを用紙の裏側から描き足していきます。
ここで注意しなければならないのが”見やすさ”。
細かく描き入れることよりも、
クライアントがイメージしやすいかどうかが
肉付けのポイントです。
描き込み過ぎて見づらくなったら
字消し板を使って細かい部分を消していき、
線の濃さ、太さを調整直したりもします。
こうして出来上がったのがこちら。
普段はデザイン的にポイントとなる、
2面を描くことが多いのですが、
今回は、より自分がイメージしやすいよう、
4面とも仕上げてみました。
次回からは、今回のプランの概要説明を
していきます。
興味のある方は、また見に来てください。
では。